“共感覚”をご存知ですか?文字に色を見たり、形に音を感じたり、味に色を感じたりする知覚現象のこと、と言われています。何人に一人、というのは正確には把握されていないようですが、何万人に一人、何千人に一人、はたまた100人に一人など、いろいろな説があるようです。
共感覚(きょうかんかく、シナスタジア、synesthesia, synasthesia)は、ある刺激に対して通常の感覚だけでなく異なる種類の感覚をも生じさせる一部の人にみられる特殊な知覚現象をいう。 例えば、共感覚を持つ人には文字に色を感じたり、音に色を感じたり、形に味を感じたりする。 英語名 synesthesia は、ギリシア語で共同を意味する接頭辞 syn- と感覚を意味する aesthesis から名づけられた。感性間知覚。
引用:Wikipdia
- 共感覚の5つの種類
- 共感覚の具体例
についてまとめます。
様々な共感覚
自分の言葉でこの現象を説明すると、いわゆる五感=視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚が刺激されると、他の感覚も連動して発現する、というようなイメージが近いです。
この「ほかの感覚も連動して発現」についてもう少しわかりやすく説明してみます。
ほかの感覚も連動して発現とは?
五感というのはご存知の通り視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚の五種類です。
例えば、通常、目で見たものはただ単に目で見たものです。
共感覚の中でも数字に色が見えるタイプの共感覚者は、ただの「2」を見ても「2」と色が付いているように感じるのです。
これを視覚に収束する共感覚と自分は呼んでいます。
また別の例で考えてみます。
香水のにおいをかぐと、「あ~いい香り」だとか、「あんまり好きじゃない香りだな」等々思いますね。
においに手触りを感じる共感覚者は「ザラザラした香水だな・・・」「これはつるっとしていい香り!」だとか思うのです。
これを、触覚に収束する共感覚と自分は呼んでいます。
共感覚の中でも、すべての五感に収束する共感覚者はほとんどいないのではないか?というのが自分の分析です。
それぞれの五感に収束する共感覚をまとめてみる
イメージをわかりやすくお伝えできるよう、具体例と併せてそれぞれの五感に収束する共感覚についてまとめます。
〈視覚に収束する共感覚〉
- ひらがなに色を感じる
- 数字に色を感じる
- 漢字に色を感じる
- アルファベットに色を感じる
- 人に色を感じる
- 音に色を感じる
- 生き物に光を感じる
- においに形を感じる
最も広く知られているのが、この視覚に収束する共感覚です。
聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
視覚の仕組みと、視覚に収束する共感覚についてはこちらで詳しく解説しています。
〈聴覚に収束する共感覚〉
- 色に音を感じる
- 手触りに音を感じる
いわゆる「音視」と呼ばれる共感覚です。
音の三要素と聴覚、聴覚に収束する共感覚についてはこちらで解説しています。
〈触覚に収束する共感覚〉
- 音に手触りを感じる
- 色に手触りを感じる
- ミラータッチ共感覚(第三者が別の第三者を触っているのを見て、自分が触れられているように知覚する)
ミラータッチ共感覚が特に有名でしょうか。
触覚の仕組みと、触覚に収束する共感覚についてはこちらをご覧ください。
〈味覚に収束する共感覚〉
- 色に味を感じる
- 音に味を感じる
味覚以外の五感への刺激で、味覚に関する感覚が発現するものです。
五基本味と、味覚に収束する共感覚についての解説は下記記事へどうぞ。
〈嗅覚に収束する共感覚〉
- 色ににおいを感じる
- 音ににおいを感じる
実際ににおいがしないものでも、においが発現する共感覚です。
においがする仕組みと、嗅覚に収束する共感覚については以下をご覧ください。
まとめ
共感覚の5つの種類についてまとめました。
イメージがつかめましたでしょうか。
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