触角?虫に生えているアレ?
いいえ、触覚は五感の一つです。
この記事では、触覚に収束する共感覚について見ていきましょう。
- 味に形を感じる
- 文字に手触りを感じる
ということについてまとめます。
触覚とは?
触覚【しょっかく】
皮膚または粘膜の表面に何かが軽く接触したときに感じる感覚。その感覚点を触点という。触点の分布は舌端,四肢の末端が最も密で鋭敏である。また,皮膚と粘膜の移行部である唇,肛門周囲,眼瞼 (まぶた) などには特殊な触覚受容器がある。
引用:コトバンク
触覚とは、何かが触れた際に起こる感覚のことです。
触覚は5つの種類(触覚、圧覚、温覚、冷覚、痛覚)に分けられます。
- 何かに触れた感覚(触覚)
- 押された感覚(圧覚)
- 痛みの感覚(痛覚)
- 温かさの感覚(温覚)
- 冷たさの感覚(冷覚)
例えば、
・氷を触ったときの「冷たい」
・熱湯が腕にかかってしまったときの「熱い」
・真夏の日光を浴びたときの「じりじりする」
・こんにゃくを食べたときの「弾力がある」
これらは触覚があるからこそ生じる感覚です。
聴覚、味覚、視覚、嗅覚に比べて、意識することが少ない五感だと言われています。
触覚に収束する共感覚とは?
では触覚に収束する共感覚について見ていきましょう。
触覚に収束する共感覚とは、
「触覚以外の4つの感覚、聴覚、味覚、視覚、嗅覚のいずれかが刺激されたとき、触覚,圧覚,温覚,冷覚,痛覚に関する感覚が出現する」
というものです。
例えば、以下のような事柄になります。
(例)
・酸味の強いコーヒーを飲むと楕円を感じる
・人の性格に温度を感じる
・自分が直接触られていないにもかかわらず、第三者が触られているもしくは触っている感覚を自身のことのように感じる(ミラータッチ共感覚)
※一番下の例は、特にミラータッチ共感覚と呼ばれています。
※共感覚は個人差が非常に大きく、同じ刺激=同じ共感覚が出現するわけではありません。記載させていただいている内容はあくまでも例になります。
日本語でも
・温かい言葉
・冷たい声
・年を取って丸くなった
・(悲しいことがあり)胸が痛い
などという言葉もあります。
どこか、触覚に収束する共感覚と共通する点もあるのかもしれません。
触覚に収束する共感覚の解説でした。
コメント