まずはこの記事から共感覚テスト

味覚に収束する共感覚を解説します

この記事は約3分で読めます。
スポンサーリンク

五感の一つ、味覚。

共感覚(味覚)

なにかを口に入れた時に感じる、あれです。

この記事では味覚に収束する共感覚について見ていきましょう。

この記事の概要
  • 音を聴いて味を感じる
  • 色に味を感じる

ということについてまとめます。

スポンサーリンク

味覚とは?種類は5つ+α

そもそも、味覚とはどのようなものでしょうか?
味覚は以下の5つの要素で構成されていると言われています。

  1. 甘味
  2. 酸味
  3. 塩味
  4. 苦味
  5. うま味

1916年、ドイツの心理学者ヘニング(Hans Henning)が、4つの味(甘味、酸味、塩味、苦味)とその複合で全ての味覚を説明する4基本味説を提唱しました。

では、うま味は?というと…

5つ目の味覚、うま味は1908年に日本の池田菊苗によって発見されました。

ただ、5つ目の味覚として世界に認められたのはつい最近!

西洋では、長らく4基本味説(味覚=甘味、酸味、塩味、苦味)が支持されていたのです。

今では、ウマミ=Umamiが専門用語として通じるんだとか。

今でも研究中の味覚(五基本味以外の味覚)

これら、五基本味以外の味覚というのもあります。
冷たい感覚、脂肪、コク味などが五基本味以外の味覚として研究されているそうです。

遠くない将来、基本味の数が増える、なんてこともあるかもしれませんね。

シチュエーション別に考えてみましょう。

【ケース1】四川麻婆豆腐

「すみません、四川麻婆豆腐セット1つ」
「はいよ~!」
X氏は都内の有名四川中華料理店にいた。今日はなんだか辛い物を食べたい気分だったのだ。

「はいっ、四川麻婆豆腐セットです!」
ここの従業員は元気が良い。

X氏はレンゲに麻婆豆腐をすくい、ふうーっと息を吹きかけた。

さて、ケース1は四川麻婆豆腐で考えてみますね。

四川麻婆豆腐の大きな特徴は、辛味です。
特に花椒は、口の中がしびれるような辛味がありますね。

花椒と山椒は同じミカン科でも種類が異なる植物で、花椒は中国原産、山椒は日本原産です。花椒は山椒よりもさらに芳香、辛みが強いようです。一方山椒は、すでに縄文時代には利用されていた日本最古のスパイス。芳香と、口の中がしびれるような辛みが特徴です。
引用:スパイスオブライフ

この辛味、というものは、五基本味(甘味、酸味、塩味、苦味、うま味)のどれにも当てはまりません。

【ケース2】濃い目に入れたお茶

ことっ。
静かな音を立てて置かれた湯飲みから、香ばしいお茶の匂いがした。

「ぐり茶です。地元の名産」
X氏に向かって美しい女店主が微笑を浮かべた。

…静岡だろうか。
同郷です、と言いかけた言葉を飲み込むように、X氏はお茶をすすった。

ケース2はお茶です。
お茶の特徴は渋み。渋いお茶を飲むと口の中がさっぱりしますよね。

実は科学的に渋み=苦味ではない、と分析されているそうです。
渋み独特の味は、タンニンなどで口内が収れん作用を起こすことで感じられるのだとか。

こちらも、五基本味のいずれにも当てはまらない味覚です。

味覚に収束する共感覚ってなに?

では、本題の味覚と共感覚についてです。

味覚に収束する共感覚とは、

「味覚以外の4つの感覚、視覚、聴覚、嗅覚、触覚のいずれかが刺激されたとき、甘味、酸味、塩味、苦味、うま味などの味覚が出現する」

というものです。

(例)

  1. 澄み渡った秋の空を見ると「こんがり焼いた食パンの味」がする(視覚→味覚)
  2. ドンキーコングのカントリーマップBGMで「酸味の強いリンゴの味」がする(聴覚→味覚)
  3. 海のにおいをかぐと「焦がした醤油の香ばしい味」がする(嗅覚→味覚)
  4. パソコンのキーボードを叩くと、「メープルシロップがかかったバニラアイスの味」がする(触覚→味覚)

イメージがつかめましたでしょうか。
味覚(味)に収束する共感覚の解説でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました