五感の一つ、嗅覚。
女子高生の匂い、というキャッチフレーズで大ヒットするいい香りの洗剤もあれば、あのひとの香水臭くない?つけすぎでしょ…といったスメハラまで、「におい」は身近なものです。
この記事では、嗅覚に収束する共感覚を解説します。
- 音に香りを感じる
- 物ににおいを感じる
ということについてまとめます。
嗅覚とは?
嗅覚【きゅうかく】
化学物質の分子によって鼻腔内部の嗅粘膜中の嗅細胞が刺激されて起る匂いの感覚。嗅覚は味覚と同様に化学性感覚であるが,嗅覚を起す物質は揮発性を有するのが特徴である。一部動物の嗅覚は非常に敏感であり,麝香では1lの空気中に 0.0004mgあればよく,メルカプタンでは1l中に 0.00000004mgでも検出できるという。多くの昆虫も匂いに敏感である。人間の場合も,嗅覚は味覚の約2万倍とかなり敏感であるが,本来,嗅覚は慣れやすい性格をもっているうえ,個人差もきわめて大きく,同一人においても変動が激しい。一般に年をとるにしたがって嗅覚は減退する。また湿度の高いところでは匂いの伝達が早まるなど環境にも影響される。
引用:コトバンク
嗅覚はにおい、にまつわる感覚です。
人間が持つにおいの受容体は約400種類ともいわれており、そのため、数十万種類以上とも言われる異なったにおいをかぎ分けることができるそうです。
昔付き合っていた人が使っていた柔軟剤の香りだったり、剣道着の何とも言えない臭いだったり、においは記憶とも密接に結びついています。
余談ですが、母親が嗅覚障害になったことがあります。一切においがしなくなってしまい、味もほとんどわからなくなってしまいました
耳鼻科を受診し、現在は完治しておりますが、通院中「レタスのにおいが分かるようになりました」と医師に報告したところ、「それは微妙なにおいです。もうほとんど治りましたね」と言われたんだとか。
普段意識しないですが、確かにレタスもレタスとしか言いようがないにおいがありますね。
嗅覚に収束する共感覚とは?
嗅覚に収束する共感覚について見ていきましょう。
嗅覚に収束する共感覚とは、
「嗅覚以外の4つの感覚、味覚、視覚、聴覚、触覚のいずれかが刺激されたとき、においが出現する」
という共感覚です。
例えば、以下のような感覚になります。
(例)
・渚のアデリーヌを聴くと薄荷のにおいがする
・立方体を触ると生クリームの香り、球を触るとニンニクの香りがする
・レゴブロックを見ると土のにおいがする
※共感覚は個人差が非常に大きく、同じ刺激=同じ共感覚が出現するわけではありません。記載させていただいている内容はあくまでも例になります。
イメージがつかめましたでしょうか。
嗅覚に収束する共感覚の解説でした。
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